浜松市の給食で子供たちがお世話になっている
フクロイ乳業さんに、
放射能汚染への対応を聞いてみました

「給食を守る会浜松」のお茶会でも、「twitter」でも、
保護者として放射能の影響が一番気になるのが牛乳
なぜ?
チェルノブイリの原発事故の後、
周辺の住民の内部被曝する原因の一つになったのが
牛乳だったからです
汚染区域の子供は甲状腺に、最大で累積50グレイの高線量を被曝した。これは汚染された地産の牛乳を通じ、甲状腺に蓄積される性質を持ち、半減期の短いつまり高線量である放射性ヨウ素を多量に摂取したためであり、また子供は身体および器官が小さいため、大人よりも累積線量が高くなるためでもある。(
ウィキペディア:チェルノブイリ原子力発電所事故)
9月16日金曜日の早朝、私はフクロイ乳業さんのHPから次のようなメールを送りました
フクロイ乳業担当者様
はじめまして。浜松市在住の藤崎と申します。いつも子供たちが御社の牛乳をいただいております。
さまざまな食品の汚染情報がネットで流れてくるのを調べています。チェルノブイリの時には牛乳の汚染でたくさんの子供たちが被曝しました。そんな記事を目にしているので、昨日大丈夫でも今日はどうか?と、子供のことだけに心配しています。
twitterで情報をもらい、hpを拝見しましたが、放射能測定は6月に行われたきり、県で3カ月毎に測定しますとのこと。フクロイ乳業さんの名誉と顧客への信頼を高めるためにも、そして子供たちの安全のためにも、毎日と言わないまでも数日に一回、せめて週一は測定結果を公表していただけるとありがたく思います。(もちろん県の測定結果も載せてください)
消費者第一で考えてくださっている企業は、信頼のおける会社としてネットで即知らされます。もし頑張って測定し、公開していただければ全国的に有名になるに違いないと思います。県西部の者として、もちろん応援しています。
保護者の立場で考えてくださいますよう、どうぞお願いいたします。なお、私たち保護者は国の暫定基準値では子供たちに安心とは全く考えておりません。http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.htmlドイツからは子供たちには4Bq/kgの基準にすべきというメッセージが届いています。
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a31.pdfもし測定されるときには、限界値を示し、暫定基準値内でも測定値をお知らせくださいますようにお願いいたします。
フクロイ乳業様の今後益々のご発展をお祈り申し上げます。
これに対し、お返事の電話を9月17日土曜日の朝いちに 高橋様 よりいただきました。
まず、6月の検査は、横浜日本冷凍食品検査協会 横浜試験センターで測定してもらいました。
はじめ、限界値が10Bq/ℓ 検出せずとの結果をもらったので、それでは検査する意味がないからもっと細かく測るように頼みました。(細かい数字を出さないようにどこかから指示があるのかもしれないと高橋さんはおっしゃっていました。※1)すると、2Bq/ℓまでなら出せるということで、限界値2Bq/ℓで再測定してもらったところやはりヨウ素セシウム共に検出されなかったそうです。
※1 高橋さんがもっと細かく測れるとおっしゃった理由として、浜岡原発の近く、御前崎・掛川では以前から牛乳の放射能測定がされており、御前崎の測定結果:4月18日ヨウ素0.11(Bq/kg)セシウム0.86(Bq/kg)(セシウム134とセシウム137の合計)7月4日ヨウ素検出なしセシウム0.56と、かなり細かい数値がでているからということでした。尚、掛川での測定結果は、4月も7月も検出なしだそうです。
餌についても伺いました。
一般的に乳牛は稲藁を与えません。(例外として酪農と合わせてお米を作っている農家は与えることもあるそうですが)安い外国産のトウモロコシなどの穀物飼料を使うことが多いのだそうです。理由としては、牛乳の中の脂肪分が、穀物を食べる牛はわらを食べる牛より多くなるから。
チェルノブイリの汚染された牛乳からたくさんの人が被曝したことをふまえ、国が福一の事故後に乳牛に牧草を与えないように指示をしたので、今回は牧草を与えていないそうです。(国は肉牛に影響が出るとは知らず、乳牛については対処した)
乳牛は、牛舎の中にいる牛が多いが(それでも外には出します。健康のため)、朝霧高原では放牧されています。放牧されている牛の牛乳は脂肪分が少なく、運動量の少ない牛の牛乳は脂肪分が多い・・・(当然ですよね、想像してみても外で自由に歩き回っている牛のほうが健康で脂肪が少なそう!しかし、消費者は脂肪分の多い牛乳を好むので、あまり運動もさせない牛のお乳が価値があがる、ということでしょうか?)
給食の牛乳については、県内産の牛乳のみを使用している。(もちろんその中には、御前崎、掛川の牛乳もミックスされます)
原発の近くの牛乳の測定値を考慮し、それ以降の放射性物質の降雨量(とおっしゃっていました)を考えると、3月4月と比較して現在はかなり下がってきているため、6月より数値が上がって現在2Bq/ℓ以上検出されるとは考えにくい、という理由で、安心してくださいとのことでした。そういうわけで今のところこれから牛乳を自主検査するつもりはないそうです。(3か月ごとの県の検査は限界値が10Bq/ℓなので意味があまりないからこちらは意味がないと思われている)
情報は、持っているものを公開していきたいと考えている、とおっしゃってもいました。
いかがでしょうか?
我が子に安心してフクロイ乳業さんの牛乳を飲ませても大丈夫!と思われましたか?
ちなみに、
メグミルクで放射能数値が検出されたこと、
明治牛乳でも検出されたこと、
8月末ごろ全国的にヨウ素が検出されたことなどはご存知ないようでした
TVでは報道されないので、ぜひネットで情報を取り入れて、
できれば定期的に測定していただきたいと思っていること
生産者さんも、フクロイ乳業さんも、
敵のように思って意地悪したり、いじめたいわけではなく、
子供に与えても安心だという数値や、
消費者第一に考えてくれる姿勢を見て
応援したいのだということ
を伝えました
子供たちの大好きな牛乳
料理やお菓子作りにも欠かせない乳製品
身近に信頼できる会社があることは
私たちの誇りになることと思います
お電話をくださった高橋様
声の様子からはとても穏やかで
生産者・牛乳・牛そして私たち消費者に対する愛情が感じられました
きっと私たちの子供たちを守るために
一生懸命努力してくださるのではないかと
期待しています